お知らせ
椿
菓子百花 菓子 玉島高校 平田柚奈さん 器 岡山県立大学 池田あかりさんの作品(№4)
2021/08/09
広げよう応援の輪

 

菓子百花 其の四を拝見して   良寛椿の会 会員 早川正弘

春勉 『散る桜 残る桜も 散る』は、良寛さんの辞世の句として有名です。同義と思われる歌に、

親鸞聖人の『明日ありと 思う心の あだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは』があります。

また、特攻隊員は桜を人に見立てて命を捧げました。少し悲しい気分になりますが現実です。

一方、良寛さんは新潟の冬の風雪に耐えて、待ちに待ち望んだ春に愛でた桜の数首があります。

かぐはしき 桜の花の 空に散る 春の ゆふべは 暮れずもあるなむ

ひさかたの 天ぎる雪と 見るまでに 降るは桜の 花にぞありける

世の中は 桜の花に なりにけり

さらに、『世の中にまじらぬとにはあらねどもひとり遊びぞわれは勝れる』の歌もあります。

良寛さんは、基本的には孤独が好きな方で、一人の時間を大切にした方であるように思います。

お釈迦様の教えを読み解かれ、頂点を極めた書道・和歌・漢詩をはじめ、あらゆる古典に精通さ

れたのは、この時間と姿勢から生まれた気がします。現代、独り深く考える時間が無いですね。

春陽  春の陽に、春の勉めは素晴らしい対ではないでしょうか。毎年繰り返される春夏秋冬の内、

春の桜は特別ですよね。これも自然のなせる勉めでしょうか。

いずれにしても、今を大事に一生懸命が素晴らしいのではないでしょうか。