お知らせ
椿
菓子百花 菓子 玉島高校生平田柚奈さん 器 岡山県立大学柴田裕加さんの作品
2021/06/20
広げよう応援の輪

遊美工房「菓子百花 其の四」に誘われて

 

「菓子百花 其の四」の開催、おめでとうございます。

玉島中央町にある遊美工房で61213日に開催された「菓子百花 其の四」に参加してきました、「菓子百花」は何度か見させて頂いていますが、いつも驚ろかさせられています。様々な分野の作家さんがデザインした和菓子を松濤園の和菓子職人亀山氏が具現化し和菓子としての命を吹き込んでいます。口にするのを躊躇するほど。今回は「良寛を感じる」をテーマに菓子のデザインを県立玉島高校美術部の生徒さんが担当、菓子を乗せる器を岡山県立大学デザイン部の学生さんが陶芸作品で担当したとのことで、いっそう気持ちワクワクで拝見しました。

エントリーナンバー一番、菓子名「竹のいる生活」、器名「縁側皿」、成長する竹の子を見守る良寛さんを春色で表現しており、器は板目がしっかり表現された縁側、素晴らしい。これを一番目に持ってくるのはズルいと思いながら十組を拝見しました。しかし、一番私の心に訴えたのは、エントリーナンバー五番の菓子名「まりつき」、器名「earth」の組合わせです。六角形の器の上に良寛手まりが置かれたもので、唯一英語名になっており、解説に『「earth」は地、大地という意味で・・・』とあり、自然界での強い形正六角形(ハニカム構造)や正六角柱(水晶体)ではなかったが、この形は〝地〟、〝大地〟を想像し表現するには最高、その上で「まりつき」。和菓子と器という小さな世界に大地の上で遊ぶ大きな世界感を感じ、この作品に一票を投じました。