菓子百花 菓子『まりつき』玉島高校 平田柚奈さん、器『earth』岡山県立大学 柴田裕加さんの作品(№5)
2021/08/27
広げよう応援の輪
「菓子百花 其の四」を拝見して 良寛椿の会 会員 早川正弘
№5のテーマは「まりつき」です。子供好きで、一緒にまりをつく情景は、良寛さまのイメージと重なりますね。どうして、良寛さまは子供らと「まりつき」をされたのでしょう。三つくらいの理由がありそうです。一つは、好き・得意・無敵であり、「てまり上人」と紹介されているぐらいです。
これらに関連するような漢詩2首を読みましょう。
『日日日日又日日 間伴児童送此身 袖裏毬子両三個 無能飽酔太平春』⦅来る日も来る日も、又来る日も、暇に任せて子供と連れ立ってわが身を過ごしている、袖の中にいつも2.3個のまりが入っており、なんの働きもないが、のどかな春を十分味わっている⦆
『袖裏繍毬直大千 謂言好手無等匹 可中旨趣若相問 一二三四五六七』⦅袖の中の毬は千金の値打ちで、言(我)こそ無敵の毬つきと思っているくらいですよ、この毬つきの意味をもしお尋ねなら(可中は個中の誤り)、私は答えますよ、ひふみよいむなと⦆
あと二つの理由は、当時の子供らの境遇や仏の道の良寛さまから皆さんで考えてみてください。
全国良寛会の辻美佐夫理事によれば、良寛さま愛用のまりは原田家にあるそうです。ぜんまい綿を乾燥、精選し、白い木綿糸でぐるぐる巻いたもので、30gの直径55mmのようです。
なぜか、良寛てまりを作って、昔取った杵柄で、皆さんでついてみませんか❣❣❣