日本人の心の故郷を求めて(一)洋画家 木村秀夫
2022/10/26
広げよう応援の輪
「形見とて何か残さん春は花山ほととぎす秋はもみじ葉」 良寛
この句は良寛の辞世の句で今生の別れに臨んで、親しいあなたに形見を残したいが何を残したらよいのでしょうか、残すとすれば春は花、夏は山のホトトギスであり、秋の紅葉の美しい自然の風景そのものこそ私の命として残したいのです。私は自然の一部でありやがて悠久の自然の懐に私の命が還っていきますが、私の魂はこれからもあなたの傍に寄り添い「千の風」になって常にあなたを見守り続けています。いくら名誉や地位があっても死んだらおわりで何も残りません、また土地やお金の資産を残せば必ず争いの火種になります。何気ない自然の風景こそ何ものにも代えがたい大切な遺産なのです。先祖代々守り継がれてきた美しい山里風景を守り、地球は人類だけのものではない、全ての異なる地球生命体が繋がりあって共に生きる事の重要性を未来に生きる子供たちに伝えて行く事がわたし達大人の義務だと思います。