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椿
「華厳の愛」 本間 明 野積良寛研究所長 
2023/05/26
広げよう応援の輪

華厳の愛ってどんな愛とお思いですか。ご存じのように、70歳の良寛さまは木村家の草庵に移り住まれ、突如、30歳の貞心尼さんが仏の道を教わりに訪れてきたのです。この貞心尼のことが全てわかる決定版です。色々噂のある前半生の真相が分かります。越後美人だと言われています。

初回相見の歌は「君にかく 相見ることの 嬉しさも まだ覚めやらぬ 夢かとぞ思ふ」(貞心尼)です。

良寛さまはどう返されたでしょう。これからの二人の4年間の心の交流が手に取るように分かります。

唱和した歌は、実に深い意味があり難解ですが、著者の解説は見事です。うなりますよ。デート時の

歌に「誘ひて 行かば行かめど 人の見て 怪しめ見らば  いかにしてまし」(良寛)があります。

貞心尼はどう返したでしょう。あだ名も入った歌です。他に、ホタルも良寛らしいあだ名です。

最後の唱和は、「来るに似て かへるに似たり 沖つ波」(貞心尼)の前句に対し、良寛の付句も見ものです。和歌のお好きな方は勿論そうでない方も是非手に取ってみてください。ほのぼのとします。

気になって調べてみました。江戸後期の三大女流歌人のあとの二人です。

加賀の千代女:「朝顔や つるべに取られて もらい水」、蓮月尼:「あだ味方 勝つも負けるも 哀れなり 同じ御国の 人と思へば」は西郷隆盛はこれを受け取り、江戸は無血開城されたんだそうですよ。

お二人は容姿端麗な加賀美人・京美人だそうです。紹介者したのは、良寛椿の会の早川正弘です。

本のお問い合わせは 野積良寛研究所 本間 明 090-2488-8281