第3回 全国短歌・俳句募集 結果発表
日 時
結果発表 令和6年2月17日(土) 表彰式 令和6年2月18日(日)
表彰式 令和6年2月18日(日)受付:午後1時から 開会午後1時30分
場 所
玉島市民交流センター 2階 第1会議室(倉敷市玉島阿賀崎1-10-1:086‐526‐1400)
内 容
結果発表(各入選者の講評は、「お知らせコーナー」にて掲載します)
短歌の部 総評 龍短歌会 大森智子 先生
今回で三回目となる「良寛椿の会」主催の短歌募集に、一般の部に185作品、ジュニアの部には350作品が集まりました。会を司る方々の努力に応えるかのように、この短歌募集が、全国にじわじわと知られてきていると感じます。投稿歌の特徴としては、良寛様や良寛椿、円通寺や玉島を意識しながらも、敢えてとらわれることなく、日常の中からテーマをすくい上げ、自由に詠まれています。そのせいかのびのびとした歌が多く見受けられました。
特にジュニアの部の内容には目を見張るものがありました。学校生活の中のちょっとした心の揺らぎを、的確に捉えて表現している歌が沢山あり、上手いなぁと感心して読みました。ジュニアの活躍は短歌の未来に関わる大事なので、とても嬉しく思っています。
選歌は本当に迷いに迷いました。採らなかったあの歌やこの歌が、未だにふっと心に浮んできたりします。毎年質を上げながら集まってくる多数の短歌を、良寛様も喜んでおられる事と思います。次回もまた多くの方々が、歌を寄せて下さるよう願ってやみません。
ジュニアの部
第一席 木星に背中押されてペダルこぐ円の体積思い出しながら
倉敷市立玉島西中学校 横畑 凛空
第二席 親友に別れを告げて転学す淋しい空白埋まるのはいつ
倉敷市立連島中学校 北角 優香
第二席 三年間で十五冊書いた「バレー」ノート涙のあとにもわたしが見えて
倉敷市立玉島西中学校 小坂 亞子
第三席 昼休み弁当開けると思い出すキッチンに立つ母の姿を
作陽学園高等学校 徳山 葵
第三席 ペーロンを「えっさほいさ」とこぎながら三十人の心が近づく
倉敷市立玉島西中学校 西野 悠馬
第三席 月照らす池に浮かんだ蓮の葉にきらきら光る雨のしずくよ
岡山県立玉島商業高等学校 武藤 花帆
短歌特別賞
特別賞 緊張感だたよう中で指揮棒がおろされ私がピアノ弾き出す
倉敷市立玉島西中学校 黒川 陽央
特別賞 仲間との試合合間に食べるごはん悔しさ消える次頑張ろう
倉敷市立連島中学校 有本 早希
特別賞 愛してる夢の中では言えるのに君に言えないあの日の初恋
作陽学園高等学校 有森 健太
特別賞 円通寺ボランティアで行き落ち葉拾い座禅を組んで心清まり
岡山県立玉島商業高等学校 加賀 早蔵
特別賞 冬景色飾りのない木枯れてる木真の姿をさらけ出せ
大阪府枚方市立小倉小学校 松葉亮汰郎
一般の部
第一席 有志らの願い届いて復活す良寛椿咲く春を待つ
岡山県倉敷市 貫井 照子
第二席 気仙沼亀山に咲く椿群見下ろす船の大漁願う
青森県青森市 近藤 崇
第二席 朝焼けに夕焼けに見る空の色故郷に咲く椿思ほゆ
島根県松江市 宮本 朝陽香
第三席 幾度も良寛汲みし古井戸は時のしみ出る石積み造り
岡山県倉敷市 安福 利平
第三席 風呂場からダッシュの子等をひざまづきタオルで受け止めゆっくりと抱く
三重県桑名市 小林 寛久
第三席 良寛の世界が闇に溶けていた寒月迫る円通寺かな
岐阜県岐阜市 田中 恭司
俳句の部 総評 「銀化」同人 柴田奈美先生
昨年度から「良寛椿の会」の作品募集に俳句部門も加わり、今年は2回目です。
応募作品数は、一般は、262句、ジュニアは、464句でした。特にジュニア部門の応募数が各段に増えて、嬉しく思っております。
応募作品は、昨年と同様に感性の豊かで、新鮮な発想の作品が多く、受賞作品を決定するのに多くの時間を費やしました。この作品集に収められた受賞作品は、多くの秀句の中でもきらりと光る秀逸な発想と表現を併せ持っています。ぜひ、味読していただきたいと思います。
良寛様に思いを馳せながら、来年も「良寛椿の会」の俳句大会に応募を続けていただければ幸いです。
ジュニアの部
第一席 白椿朝九時の手にココアかな
岡山県立岡山朝日高等学校 末廣 陽奈
第二席 秋蝶や人工芝の増えてをり
岡山県立岡山朝日高等学校 那須 颯太
第二席 柔道着冬場に干せば凍りつく
作陽学園高等学校 高橋 翔
第三席 炎天下たちっぱなしのミーティング
作陽学園高等学校 神出陵太朗
第三席 晶子忌にほどき髪蒸されて馨る
大阪府立咲くやこの花高等学校 林 愛海
第三席 マスク越し表面上はいい関係
作陽学園高等学校 山下 修吾
俳句特別賞
特別賞 今日もまた蝉の声聞きペンを持つ
倉敷市立玉島西中学校 藤田朋華
特別賞 エアコンのノイズかきけすせみの声
倉敷市市立玉島西中学校 白石悠太
特別賞 思い出を楽しくとろう七五三
高梁市立高梁小学校 湯浅 心結
特別賞 虹色のマントをまとうシャボン玉
大阪府枚方市立小倉小学校 井上詩月
特別賞 ラムネ瓶滴る水に青い空
大阪府枚方市立小倉小学校 山本宇架
一般の部
第一席 散る紅葉残る紅葉にある覚悟
岡山県岡山市 岩崎 政弘
第二席 守る物在りて輝き椿の実
山口県下松市 中川 房子
第二席 咲きそろふ愛語のごとき椿かな
新潟県新潟市 寺尾 勝子
第三席 良寛の鉄鉢に降る木の実かな
広島県三原市 石川 美行
第三席 刀身の波紋のゆらぎ秋の水
愛知県名古屋市 河井 功夫
第三席 良寛の影に遊ぶか秋の蝶
広島県福山市 井出 京子
短歌の部 総評 龍短歌会 大森智子 先生
今回で三回目となる「良寛椿の会」主催の短歌募集に、一般の部に185作品、ジュニアの部には350作品が集まりました。会を司る方々の努力に応えるかのように、この短歌募集が、全国にじわじわと知られてきていると感じます。投稿歌の特徴としては、良寛様や良寛椿、円通寺や玉島を意識しながらも、敢えてとらわれることなく、日常の中からテーマをすくい上げ、自由に詠まれています。そのせいかのびのびとした歌が多く見受けられました。
特にジュニアの部の内容には目を見張るものがありました。学校生活の中のちょっとした心の揺らぎを、的確に捉えて表現している歌が沢山あり、上手いなぁと感心して読みました。ジュニアの活躍は短歌の未来に関わる大事なので、とても嬉しく思っています。
選歌は本当に迷いに迷いました。採らなかったあの歌やこの歌が、未だにふっと心に浮んできたりします。毎年質を上げながら集まってくる多数の短歌を、良寛様も喜んでおられる事と思います。次回もまた多くの方々が、歌を寄せて下さるよう願ってやみません。
ジュニアの部
第一席 木星に背中押されてペダルこぐ円の体積思い出しながら
倉敷市立玉島西中学校 横畑 凛空
第二席 親友に別れを告げて転学す淋しい空白埋まるのはいつ
倉敷市立連島中学校 北角 優香
第二席 三年間で十五冊書いた「バレー」ノート涙のあとにもわたしが見えて
倉敷市立玉島西中学校 小坂 亞子
第三席 昼休み弁当開けると思い出すキッチンに立つ母の姿を
作陽学園高等学校 徳山 葵
第三席 ペーロンを「えっさほいさ」とこぎながら三十人の心が近づく
倉敷市立玉島西中学校 西野 悠馬
第三席 月照らす池に浮かんだ蓮の葉にきらきら光る雨のしずくよ
岡山県立玉島商業高等学校 武藤 花帆
短歌特別賞
特別賞 緊張感だたよう中で指揮棒がおろされ私がピアノ弾き出す
倉敷市立玉島西中学校 黒川 陽央
特別賞 仲間との試合合間に食べるごはん悔しさ消える次頑張ろう
倉敷市立連島中学校 有本 早希
特別賞 愛してる夢の中では言えるのに君に言えないあの日の初恋
作陽学園高等学校 有森 健太
特別賞 円通寺ボランティアで行き落ち葉拾い座禅を組んで心清まり
岡山県立玉島商業高等学校 加賀 早蔵
特別賞 冬景色飾りのない木枯れてる木真の姿をさらけ出せ
大阪府枚方市立小倉小学校 松葉亮汰郎
一般の部
第一席 有志らの願い届いて復活す良寛椿咲く春を待つ
岡山県倉敷市 貫井 照子
第二席 気仙沼亀山に咲く椿群見下ろす船の大漁願う
青森県青森市 近藤 崇
第二席 朝焼けに夕焼けに見る空の色故郷に咲く椿思ほゆ
島根県松江市 宮本 朝陽香
第三席 幾度も良寛汲みし古井戸は時のしみ出る石積み造り
岡山県倉敷市 安福 利平
第三席 風呂場からダッシュの子等をひざまづきタオルで受け止めゆっくりと抱く
三重県桑名市 小林 寛久
第三席 良寛の世界が闇に溶けていた寒月迫る円通寺かな
岐阜県岐阜市 田中 恭司
俳句の部 総評 「銀化」同人 柴田奈美先生
昨年度から「良寛椿の会」の作品募集に俳句部門も加わり、今年は2回目です。
応募作品数は、一般は、262句、ジュニアは、464句でした。特にジュニア部門の応募数が各段に増えて、嬉しく思っております。
応募作品は、昨年と同様に感性の豊かで、新鮮な発想の作品が多く、受賞作品を決定するのに多くの時間を費やしました。この作品集に収められた受賞作品は、多くの秀句の中でもきらりと光る秀逸な発想と表現を併せ持っています。ぜひ、味読していただきたいと思います。
良寛様に思いを馳せながら、来年も「良寛椿の会」の俳句大会に応募を続けていただければ幸いです。
ジュニアの部
第一席 白椿朝九時の手にココアかな
岡山県立岡山朝日高等学校 末廣 陽奈
第二席 秋蝶や人工芝の増えてをり
岡山県立岡山朝日高等学校 那須 颯太
第二席 柔道着冬場に干せば凍りつく
作陽学園高等学校 高橋 翔
第三席 炎天下たちっぱなしのミーティング
作陽学園高等学校 神出陵太朗
第三席 晶子忌にほどき髪蒸されて馨る
大阪府立咲くやこの花高等学校 林 愛海
第三席 マスク越し表面上はいい関係
作陽学園高等学校 山下 修吾
俳句特別賞
特別賞 今日もまた蝉の声聞きペンを持つ
倉敷市立玉島西中学校 藤田朋華
特別賞 エアコンのノイズかきけすせみの声
倉敷市市立玉島西中学校 白石悠太
特別賞 思い出を楽しくとろう七五三
高梁市立高梁小学校 湯浅 心結
特別賞 虹色のマントをまとうシャボン玉
大阪府枚方市立小倉小学校 井上詩月
特別賞 ラムネ瓶滴る水に青い空
大阪府枚方市立小倉小学校 山本宇架
一般の部
第一席 散る紅葉残る紅葉にある覚悟
岡山県岡山市 岩崎 政弘
第二席 守る物在りて輝き椿の実
山口県下松市 中川 房子
第二席 咲きそろふ愛語のごとき椿かな
新潟県新潟市 寺尾 勝子
第三席 良寛の鉄鉢に降る木の実かな
広島県三原市 石川 美行
第三席 刀身の波紋のゆらぎ秋の水
愛知県名古屋市 河井 功夫
第三席 良寛の影に遊ぶか秋の蝶
広島県福山市 井出 京子