菓子百花 其の四を 拝見して 良寛椿の会 会員 早川正弘
2021年6月12,13日 遊美工房で菓子創作展を 拝見する機会がありました。今回のテーマが「良寛を感じる」と聞き 非常に 興味をそそられました。更に 趣旨や 経緯を聞き 一つ一つの作品に 皆さんの熱意を感じ感激しました。ここで 私なりに感想を述べさせてもらい感謝の意に代えたいと思います。
良寛様と云えば 全ての生き物を愛した人です。ここに「はなのひもとく」ー良寛草木のうた(新潟県分水高等学校編纂)の一冊があります。この中から作品を相応し 詩歌を独断で選んで紹介したいと思います。多くの皆さんのご意見を伺えれば幸いです。
竹のいる生活
良寛さんが こよなく愛し 竹に囲まれ 友にした生活に ぴったりの命名と思います。良寛の漢詩
「宅辺有竹林 冷冷千千 笋迸全遮路 梢高斜払天・・・・・・」の中に笋(タケノコ)がわきでて 道さえ通れなくなると ありますから 庵の下にも 何本も出てきたのでしょう。これが逸話になったのでしょうか?また 幹は真っ直ぐで 節操が高く 良寛草木のうたには 紅葉が 63首 竹は10番目の8首あります。この中に 上記の漢詩の返歌といわれる「我が宿の 竹の林は 日に千たび 行きて見れども 飽きたらなくに」があります。飽きもせず 竹を眺めておられる姿が 目に浮かぶようです。
縁側皿(えんがわざら)
五合庵に限らず 庶民の住まいは ほとんど板の間で 精々御座が想定されます。そこで 皿を木目調にされ 雰囲気を出されているおります。大黒様の使いといわれる白鼠を配し 全体を縁起物にみたてたのでしょうか。