円通寺吟行 №3
2022/03/17
広げよう応援の輪
胸襟を開きたくなる桜かな
花見は円通寺と決めて10年近くなる。
挙句は、桜見物で桜の花の素晴らしさに感動して作った。
7年前、いつものように玉島円通寺公園の桜見物に出かけた。
山門を潜り石段を上ると弁天池、次の石段を上ると蓮池に出る。
そこで最初の桜に迎えられた。さらに進むと良寛堂の前では2本の
桜が待っていた。中の1本はすでに樹幹が欠けた古木。
(樹齢200年超え、境内で最も早く開花する)そして本堂前には
庭や広場を覆いつくしように、2本の桜の大木が「待っていました」
と言うように大歓迎。それぞれの美しさをゆっくりと観賞した。
そして山頂へ。頂上の広場には良寛と童の石像の天蓋をなすように
桜が咲いている。展望所のベンチに腰を下ろして前方の桜公園を眺めた。
400本の桜が眼下の水島灘に流れ込むような壮麗な光景である。
うっとりと見とれて時を過ごした。
優しい花の色、花の多さ、散り際の潔さなどから、
すべてを受け入れてくれるようなゆったりとした大らかさを感じた。
そして改めて桜の奥深さを感じた。
<安福利平>